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文系でシリコンバレーのアメリカの企業で働くということ

シリコンバレーにはそこそこ日本人はいるけど、かなりの割合が駐在の人。だから3-5年で日本に帰国することが決まってる。なのでアメリカの会社で欧米人や、インド人、中国人とかと同じ雇用形態で働いている日本人って、実はかなり少ない。
(外務省のデータ(海外在留邦人数調査統計)を見てみると、かなり詳細まで載っているので、非常に面白い。一度は隅々まで見てみることをお勧め。このほかにも実は日本の政府はかなりの情報をWebに公開しているので、色々なリンクに飛んでみるといい勉強にもなるし、ヒントにもなる。)

 

それでもまあ、Engineerの人だったらなんとかいる。でもこれがEngineerではない、Business Decisionをするようなポジション(Senior Management, Product Management, Business Development Manager,  etc…)となると、一気に少なくなる。

 

これは1つに言語の問題が大きく絡んでくる。端的にいってしまうと、とんがった専門性がなく英語が苦手な上に開発もできない人を、わざわざシリコンバレーで雇う理由がないため。(開発のEngineerだったら、そこそこの英語でもまあなんとかやっていけるかもしれない。もちろん、そこから上にいこうと考えたら、いつまでもそれではダメだけど、少なくとも最初の3年分ぐらいは時間が稼げる。)

 

一昔前だったら、日本のマーケットに特化して、日本の特殊な文化や風習、また日本語をBridgeする役目としてアメリカ本社側でも日本人が雇われるケースはあったけど、昨今のマーケットの状況では、なかなかそれは難しい。

よくあるパターンは日本での現地採用で、日本のマーケットを開拓して行くケース。もしくは大企業だったら、まれにこのようなポジションを日本側だけではなくアメリカ側でも求められることがあるけど、それでも日本だけにFocusするようなポジションはもうかなり少ないと思う。(大抵APAC(アジア圏)全般を見るケースが多い。)

 

となるとこの段階で、日本語が話せる、というのは、多少の+αにはなるけど、企業側にとってアメリカで採用する大きなメリットとはならない。

むしろ問われるのは、英語も含めたコミュニケーション能力、論理的思考能力、そしてそれらを駆使したグローバルで通用する交渉能力。

 

 

シリコンバレーでは、ものすごいスピードで色々なDecisionがなされ、どんどん実行されていく。そんな中で人や企業が生き残っていくためには、常日頃からDiscussionをし、それに積極的に関わることが非常に重要になってくる。またそうすることで年齢・性別・役職を問わず、最終的な決断に大きく影響を与えることも出来る。よく、「アメリカではMeetingで発言しないやつは必要ない」的な記事を目にするが、それはその通りだと思う。(もちろん、流れを止めるようなくだらない発言はマイナスポイントだけど。)

なので、まず大切なのは相手の意見を英語で聞いて英語で瞬時に理解できること、そしてもう1つは自分の意見を日本語を介さず英語のみで論理的に構成できること。この2つに尽きる。

そのうちのどちらが欠けてもコミュニケーション的にハンディーキャップを負うことになるのは間違いないし、開発が出来ない人間にとっては、それが致命傷になりえてしまう。

(たとえ、どんなに頭が切れて、いい意見・アイデアが思い浮かんでも、会話の流れに入ってこれず、また入っても意図していることの半分も伝わらなかったら、それはやはり致命傷になってしまう。もちろん、その事態を回避する為の方法はいくつかあるが、でもやはりそればかりだと自分自身もさることながら、相手にも相当のストレスがかかってしまうので、お勧めできない。)

 

ただここで誤解をしてはいけないのは、じゃあ、他の国のやつらは英語を完璧に話せているか、といったら、ぜんぜんそんなことはない。アジア人の英語はもとより、ヨーロッパ系の人でも怪しいのは一杯いる。だって大半の移民は英語は第2・第3外国語だから。ただ、残念ながら日本と韓国の英語の会話能力はその中でも低い、というだけの話。だからそんなに英語が流暢にしゃべれないからと言って萎縮する必要はない。英語が完璧である必要はない。

 

 

しかし、前述しているように英語ができる、というのは、単にスタートラインに立った状態。 

逆を言えば、そこがクリアーになれば、あとはその分野での自分の実力勝負となる。そこがアメリカで働く一番の醍醐味であり、面白いところ。

 

じゃあどういうスキルがアドバンテージになりうるのか?

 

特に重要だと感じるのは、その分野での専門性や、要素技術を理解する力(センス)、マーケットへの理解度、状況を俯瞰する能力、数字へのセンス(特にマーケットサイズやあらゆる数字から、どうビジネスOpportunityを図るか?など)、人とのコミュニケーション能力(言語ではない)、交渉能力、行動力、リーダーシップなどなど。そして個人的に何より重要だと思うのは、プレゼンテーション能力と、実務経験&その成果、だと思う。(どの国でも似たようなものだと思うけど、求められるレベルが結構シビアだったりする。)

 

そしてもう1つとても大事なのが、Work Ethicと言われる、いわゆる勤務態度や、仕事への情熱。

 

この部分に関しては日本人は全然問題ない。いやー、世界を見回すと、これがひどいのが多いことにびっくりする。そして特にアメリカのような多民族国家では、マネージャーはそれに頭を悩ますことが多かれ少なかれある。なので、日本人の持ってるソフトスキル(勤勉性とか、努力とか、美意識とか、マナーとか)は世界的に見てもやはりスペックが非常に高いし、それは今でも海外で評価されてる。これは結構馬鹿にならない。

 

ただし、1つ気をつけなくてはならないのは、指示待ち人間では絶対ダメ、ということ。必ずSelf Starterでなくてはだめ。これはシリコンバレーでは絶対必須。

 

じゃあ具体的にどうやって英語力を鍛えたらいいか?どうやってそれらアドバンテージを身につけていくのがいいのか?これらについてはまた別の機会に。