Product Manager に求められるスキルについて(マーケティング/Business Dev編)

前回はProduct Managerに求められる技術力について少し書いたので、今回はマーケティング/Business Development力について少し。

 

マーケティング/Business Development力と一口に言っても様々なことを包括してしまうけど、その中でもProduct Managerにとって重要なのは以下の点になると思う。

  1. マーケット分析、End User分析
  2. マクロ、リージョン、国ごとの景気見通しと今後の対策
  3. 競合分析
  4. 中長期的ビジョン(ロードマップ)の作成
  5. 他社とのパートナーシップ交渉 / 構築
  6. Inbound / Outbound (GTM 含む)マーケティング
  7. 世界の様々な案件のサポート
  8. Forecastと売り上げ、またそれに付随する数字の管理
    などなど

こうして眺めてみると、まあ当たり前の事柄が並んでいるので、それぞれに対してコメントをするのはここでは避けるが、大切なのはやはり様々な事象やプロジェクトが同時進行していくなかで、短期的、また中長期的な視点から、正しいPriority付けをして、取捨選択できるバランス感覚なのだと思う。

 

例えば今自分のチームでManageしているOngoing の製品開発プロジェクトだけでも30以上にのぼり、これに加えて個別のInbound また Outboundのマーケティング活動、GTM (Go To Market)戦略、個別案件の対応などなど枚挙にいとまが無い。

 

それでもまだ想定通りに物事が運んでくれればいいのだけど、まあ往々にして、変化は外部からもたらされ(景気動向変化だったり、組織変更だったり、人の出入りだったり、マーケットの変化だったり)、予期せぬ事態になることが多い。
そのとき大切なのは、上記のスキルを複合的に組み合わせて状況を客観的且つ立体的に把握すること。そしてそれに基づいて、その時の状況にマッチした正しいPriority付けを行い、取捨選択をし、物事を前へ進めることだと思う。

(その時の状況にマッチした正しいPriorityというのが大切で、たまに見受けられるパターンとして、当初のPriorityにこだわり過ぎてしまい、柔軟性を失って間違えたPriorityのまま進めてしまい、ちぐはぐな製品が出来上がってしまうことがある。)

 

そしてこの決断をするときに、いちいち稟議や上司の指示を仰ぐようなことをしていては決断が遅れるし、それでは製品開発に大きな支障をきたすため、通常Product Managerにはそれなりの権限と責任が与えられて、自分の判断でどんどん前へ進めていけるし、逆にそれが出来ないと話にならない。(もちろん決断をする前に、チーム内でいろいろと議論は重ねます。)

 

だから良いProduct Managerは、自分の製品を語るときに、Co-Founderのような感覚で、熱く語れるのだと思う。

 

次回はProduct Managerに求められるコミュニケーション力について触れたいと思います。

To be continued...